専門医試験合格のご報告
当科で専攻医として研修を行った4名の医師が今年度の精神科専門医認定試験に合格致しました。この記事の筆者を含め4名とも初回の受験で合格することができました。
よい機会であるので、主に医学生の方やこれから自身の進む科を検討する研修医の方に向けて、精神科専門医を取得するために、専攻医の間にどのようなことを行う必要があるかを簡単に記載していきます。
初期臨床研修を終えると、専攻医プログラムへの参加をすることになります(実際には初期研修2年目の11月頃までにプログラムの決定をする)。群馬県の精神科専攻医プログラムは当科のプログラムを含めいくつかの医療機関にあるため、それらから選択することになります。医療機関によって経験しやすい症例が違うため、プログラム選択において重要な要素となります。
現在の精神科専攻医プログラムでは、インターネットで自身の経験症例を登録し、その中から規定の症例を経験レポートとして作成し提出することとなります。経験症例の登録に関してですが、統合失調症や気分障害など疾患により必要な経験数が決められているとともに、治療場面(隔離・拘束などの行動制限を行ったか、身体合併症のため他科と協力して治療を行ったかなど)、治療形態(外来か、本人同意の入院か、本人非同意の入院か)もそれぞれ規定の数の経験を求められます。
当科のプログラムでは一般的な疾患が経験できるのはもちろんのこと、総合病院であるため他の施設と比較して児童・思春期精神障害の症例や、身体合併症に対し他科と協力して治療を行う症例などが特に豊富です。また、主治医として患者さんを担当する際にも必要な症例となる疾患を優先して担当させていただけました。経験レポート作成に関しても指導医の先生方からしっかりと添削をしてもらえ、普段から治療検討会などを定期的に行っており、資料を作る際にもレポートで必要となる専門用語を学ぶことができます。他にも大学病院では教育・育成のノウハウが充実しており、定期的に勉強会も開かれています。
レポートが合格したあとは筆記試験や面接試験に進むことになります。こちらも合格したばかりの先輩医師からアドバイスを受けられます。
当院の精神科専攻医プログラムに進むことを考えている方がいらっしゃいましたら、ページ下部のアドレスからご相談いただけます。ぜひご検討ください。