群馬大学大学院医学系研究科 神経精神医学教室Department of Psychiatry and Neuroscience, Gunma University Graduate School.

お知らせ

イベントの様子

第26回群馬司法精神医学・医療懇話会が開催されました

3月1日(金)に第26回群馬司法精神医学・医療懇話会が、「当事者が大切にされるためには」をテーマに臨床大講堂を会場で開催されました。
医療観察法の指定入院機関が相互に訪問しあうピアレビュー制度にもとづいて、群馬県立精神医療センターから5日間にわたって訪れた他県の病棟の様子が、臨床心理士と精神保健福祉士から報告されました。

総合司会を精神科医と弁護士が務め、会場には精神医療関係者だけでなく弁護士・裁判官・行政職・社会福祉関係者など、多彩な立場の方が集まりました。
キーワードは「治療共同体」。
触法精神障害者だからこそ、他の対象者やスタッフとの対等な関係、十分な話し合いの過程、主体として物事を進めていく体験、さまざまな立場の院外の方との交流の機会を増やすことで、社会復帰という司法精神医療の「出口」を大切にした取組でした。
患者さんやスタッフの生き生きとした雰囲気が訪問した3名にも伝わり、「ここで働きたい」と思うほどであったという感想が印象的でした。

こうした取組の基本にあるのは、当事者研究やオープンダイアローグやコプロダクションco-productionと共通する対話や主体や生活を大切にしようという理念で、医療観察法病棟だけでなく一般の病棟でも普通の外来でも基本とすべきことだ、と刺激を受けた会となりました。

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