群馬大学大学院医学系研究科 神経精神医学教室Department of Psychiatry and Neuroscience, Gunma University Graduate School.

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学会・研修への参加

遅ればせの学会報告-海岸沿いで地震に

6月20日(木)~22日(土)に精神医学の基幹学会である第115回日本精神神経学会が新潟で開催されました。
その様子は若い先生から報告がありますので、遅ればせですが学会にまつわるエピソードをご紹介します。

19日(水)の理事会に出席するために、18日(火)の夜に学会会場のホテルに到着。
夕食を済ませてシャワーを浴び始めたところ、緊急地震速報のテレビ音声が聞こえてきます。
「どこだろう?」と思いつつ「ビールが少し回ったかな」と感じた揺れは、山形県沖地震によるものでした。

「海岸と河口に挟まれたホテルだから津波に襲われるかも」
「高層階だからここに留まるのが一番安全か」
「裸で飛び出すわけにもいかないし」

などと考えが駆け巡りましたが、結局普通に洗髪まで済ませました。
ホテルのエレベータは停止。

この地震で、DPAT(DMATの精神科版)に出動待機の指令が一時出されましたが、幸い精神科の被害が甚大でなかったため、間もなく解除になりました。

このように、自然災害や事故に対する精神科の迅速な支援の仕組みが整ってきています。
群馬県では、県立精神医療センターを中心とするチームが先遣隊を務めることになっており、群大病院は第2陣チームのひとつです。
熊本地震での活動の様子が群大病院のホームページに紹介されています。
https://hospital.med.gunma-u.ac.jp/?p=5755

鈍感とも冷静とも言えない自分の振舞いは、東日本大震災の時にも共通していました。
不意打ちにあった人間一般の心理です。