群馬大学大学院医学系研究科 神経精神医学教室Department of Psychiatry and Neuroscience, Gunma University Graduate School.

お知らせ

活動の報告

東1病棟へ続く廊下に展示スペースができました

東1階病棟へ続く廊下に新しく展示スペースができました。
作業療法で作った作品を展示できるようにと専用のボードを設置していただき、展示しています。
現在はまだ作品は少なめですが、少しずつ充実してきました。

作品は主に、みんなで作った大きめの作品(壁画アート)から、個人で作った作品となっています。
個人で作った作品は、ぬりえやスクラッチアート、墨絵のほか、院内散歩で撮影した作品なども展示しています。

また、小さい棚を設置して立体的な作品も展示できるようにしています。

写真では伝わりにくいですが、スポットライトも設置してもらって、廊下は美術館のように高級感があります。

院内散歩でこちらの廊下を歩いた時には、協力して作った作品や自分の作品が展示されているのを見て、患者さんも自然と笑顔を見せています。
また、ご家族の方が立ち止まって作品を見ている姿もありました。
作業療法を通して少しずつできるようになったことが、こうして展示されることによって様々な人から評価され、それが少しずつ自信につながっていきます。

この記事をご覧になった皆様も、ぜひこちらの展示スペースを見に来ていただければと思います。直接患者さんに伝わらなくても、「見てくれる人がいる」だけでも治療に繋がっていきます。

「退院後にきちんと生活が送れるか不安です」とのお話をよく伺います。
作業療法の中でこんなこともできるようになった…
誰かに見てもらっても恥ずかしくない作品を作ることができた…
他の人に褒めてもらった…
そんな経験が、少しずつ退院後の生活の心の支えになることを願っています。