群馬大学大学院医学系研究科 神経精神医学教室Department of Psychiatry and Neuroscience, Gunma University Graduate School.

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医学生が感じる群大精神科

選択臨床実習で精神科を経験した医学生の感想を、レジデント向けの教科書である『精神科研修ノート(改訂第2版)』(診断と治療社)に掲載してもらうことができました。医学生が感じた群大精神科の印象として、ご紹介させていただきます。もとの文章の半分ぐらいにしてあります。

私が5年の9月に臨床実習にて精神科を回った際に、思ったことは「こういう風に患者の話に耳を傾ける医師がいてよかった。」というものであった。
自分が思い描いていた理想の医師像とは「患者さんの話を聞き、気持ちを癒す」というものであったのだと、改めて思い出したのだが、臨床実習を通して、自分の理想は現実を何も知らない中学、高校時の自分が、勝手に作り出したものであり、実際にはそのような医師は存在していないのかもしれないと思うようになった。
しかし、その矢先に、精神科の臨床実習が始まった。先生方の回診を見学して非常に驚いた。… 自分の理想像に当てはまる医師はいないのかもしれないと思っていたころに、目の前に、その理想像に限りなく近い先生方が現れたのであるから、非常に強い驚きと、そして正直に安心した。
毎日が、興味のあることの連続であった。そして、他の科ではあまり歓迎されなかったように思える、私の興味を、先生方は、快く受け入れてくださった。国家試験などの試験のためではなく、今後、医師として働いていく中で必要な考え方、患者さんとの接し方を学ばせて頂いた。
この精神科での実習を通して、接することのできた先生方の姿を追いかけるようにして、勉強を頑張っていきたいと思う。精神科の先生方の存在は、私にとって、とても大きなものである。そんな先生方に、先生方を理想の医師像に重ねている学生が居ると知っていただきたい。